くぐる

決して雨に屈したわけではないけれど、折り畳み傘をしまい、玄関の傘立てから傘を出す。

行った

行った。これは体験としてかなり自分の中で噛み砕いているので、本当に個人の感想。

日本書紀にも冥界の入り口は門だという記述があるらしい。門というのは古来からこの世界と異界を繋ぐものとしての役割があるけれど、門をくぐる、異界に訪れる、触れてはいけないものに触れる神秘性みたいなものが実感として立ち現れて、これはなかなか珍しい体験だなあと思った。薄暗い中を手探りで歩くあの感じもどこかここではない場所にいるようだった。冊子もいただいたので、これも後ほどゆっくりと読みほどこうと思う。

こうした感覚を大事にしている作品に音楽で参加できたのは大変光栄です。良い夜でした。