抜歯

とうとう親知らずを抜いた。事前に抜歯について調べて臨んだが、調べれば調べるほど、激痛で熱が出て数日寝込んだだの、口が開かず何も食べられず死にかけただの、恐ろしい情報を出してくる。術後の今だからわかるけれど、インターネットで医療関係の検索をすると基本的には重い症例が優先的に出てくるということを肝に銘じるべき。海外の医者も「絶対症状でググるな」と歌っている。*1

前回の診療で「抜きやすいので1分で抜ける」と言われていたので、相当簡単な生え方なんだろうなと思う。数年ぶりの麻酔に若干興奮する。痛みというより感覚がないのが凄い。全身麻酔かけられて死ぬギリギリまで痛めつけられても気付けないし、多分それが手術というものだから、麻酔って凄いけど怖いなと思ってたら、なんかもう歯が抜かれてる。これから抜かれるぞと思ってる最中に「抜けましたよ」なんて言われたので、意味がわからなさすぎて笑ってしまった。無痛で歯を抜かれると人は笑ってしまうらしい。抜けましたよ、じゃないんですよ。歯ってそんなに簡単に抜けるんだ……。もっとこう抜かれてる気持ち悪さとかがあると思ってたので、正直拍子抜け。これは良い拍子抜け。なんとなく親知らずを持って帰りたかったけれど、選択肢が出なかった。ただ、自分から「親知らず持って帰っても良いですか」と聞くほど欲しいわけでもなかったので、まあいいかなとなった。

麻酔が切れるまでは食事をしてはいけないらしく、我慢。麻酔が切れる直前に、これから痛み出しますよの感覚が出てきたので、早めに処方されたロキソニンを飲んでおく。ここで鎮痛剤を飲んだほうがいいってポイントがわかるのは、偏頭痛持ちあるあるだと思う。

昼食としてサンドイッチを食べる。お粥やうどんが良いみたいなことがネットには書いてあったけど、全然気分じゃなかったのでサンドイッチを。あまり抜歯後のエリアには触らないほうがいいなと思いながら食べたので、結構食べづらさはあるけれど、おそらくお粥やうどんにしても同じなのでサンドイッチも相当食べやすい部類に入ると思う。軽い抜歯なので、サンドイッチでも大丈夫だった。重かったら固形物は厳しいかもしれない。夕食に白米を食べたが、粒なのですぐに抜歯エリアに侵入しそうで結構食べづらかった印象。それでも普通の食事ができるのは本当によかった。抗生物質と胃薬が処方されているので、毎食後に飲む。

ロキソニンが切れたあとも気にならない程度の痛みだった。風呂には入っても大丈夫とのことだったけれど、一応湯船には浸からず、シャワーのみにしておいた。シャワー後にさっきちょっと痛くなる前兆を感じたので、もう一度ロキソニンを飲んだ。

抜歯跡地が気になってめちゃくちゃ舌で触りたい衝動に駆られるけれど、それをすると治りが遅くなるらしいので、強い精神力で耐え忍ぶことが求められる。もしかしたらこれが一番つらいかもしれない。明日も歯医者に行って患部の消毒をするらしい。