花粉について 雑記

季節の変化というものは基本的に良い。(春を除く。)
春から夏にかけての高揚感、夏から秋の引き締まった空気、秋から冬のもの寂しい雰囲気、どれも好きだ。冬から春にかけて、寒さが綻んでいく感覚も悪くない。桜並木の川沿いを楽しむことができるのも春の特権だ。が、花粉の存在がそれをマイナスにする。春にとってはいい迷惑だと思う。かわいそうに!

 

春には至る所が痒くなる。花粉とかいう不可避の弾幕ゲーのせいで、目・鼻・喉が地獄絵図になる。あと、なんか足先も痒いような気がするし、頭の中までむずむずしてくる。多分ほとんどが気のせいだとは思うが、明らかに今まで誤魔化し誤魔化しでなんとかやっていた身体の不調が一気に出始める。ついでに歯肉も腫れる。ぷにぷにしてておもしろーいになる。なるな。

 

今年は2月中盤からアレルギーの薬を飲み始めている。フェキソフェナジンとかいうやつだ。例年は症状が少し目立ち始める3月半ばから飲むことが多いので、今年はかなり早い時期に飲み始めたことになる。年によっては病院に行くタイミングを逃し、苦痛を耐え忍ぶ以外何も手に付かない最悪の春を過ごすこともあるので、今年はかなり良いスタートを切れた。薬を飲み始めた2月中盤から3月にかけて、症状がほとんど出てなかったので、(飛散量がまだ少ないので、それはそう)勘違いしてしまった。目と鼻が少しむず痒いくらいで、鼻詰まりもなく、くしゃみも出ない。今年は余裕だなと思った。ざーこっ、ざーこっ、よわよわ花粉。
完全に油断し切った3月14日。天気予報によると、初夏の陽気らしい。未だに灯油の移動販売車がきたかぜぴいぷうふくやつをご近所一帯に垂れ流しているのに、初夏だなんて。急激に暖かくなり、花粉の攻撃力も昨日とは比べものにならないほど強くなっている。完全に形勢逆転。これでは『花粉 今日 やばい、検索』『花粉 今日 やばい、検索』を繰り返すだけで春が終わってしまう。とてもつらい。これがあと1ヶ月程度も続くのか。「本当の初夏の前に、ネタバレで初夏を味わってしまった」みたいな、なんとなく損したな……の気持ちもある。霊帝は残り10ページで死ぬ。

 


ほけんだより 3月

寒さも少しずつ和らぎ、沈丁花のよい香りが漂ってきました。
4月から学年が上がり、6年生のみなさんは卒業式を控えています。
元気に新年度を迎えられるように、心と体の健康を保ち、一日一日を大切に過ごしましょう。

花粉症の季節がやってきました。
最近では、大人だけでなく、子どもの花粉症も増えています。
既に症状が出て、つらい人もいると思います。
花粉というのは、別れの悲しみや寂しさといった感傷が、
人類の抱えられる許容値を超えた際に具現化する結露のようなものです。
そのため、卒業式が開かれる3月中旬に活発になるんですね。
早めの対策で、花粉の季節を乗り切りましょう。


 

嘘のほけんだよりを書くのは楽しい。
ほけんだよりは普段あまり接することがない(自分はなかった)養護教諭のほんの僅かな隙みたいなものが、文章から垣間見ることができた。優しい文体、真面目な話題の中で、自己表現がうっすらと漂っている。そこにごくごく個人的な思想の部分が見えたとき、少しだけ嬉しかった。それらは大体机の引き出しの奥と道具箱に潰されて、数ヶ月後に発掘されるのだが。あの場所にまだ何か大事な書類が潰れっぱなしになっているような気がしてならない。